リハヤートのメモリーノート

リハビリテーション医が、忘備録として思いついたことをつづります

りんごと糖尿病

林檎(りんご)から薬になったものがあります。

林檎は医者いらずと言いますが、薬にもなるとは・・・

薬の歴史についてですが、林檎の樹皮からフロリジンという物質が分離されました。

フロリジンは腎臓の近位尿細管からブドウ糖再吸収を阻害することから、糖尿病治療薬として注目されました。

しかし、小腸のSGLT1も阻害し、再吸収阻害されたブドウ糖により腸管内の浸透圧が高くなり下痢を引き起こすこと、脳に存在するSGLT阻害の効果も不明のため治療薬として見送られていました。

その後、SGLT2選択性を高めたSGLT2阻害薬が開発されました。

 

ちなみに林檎の可食部は花托(かたく)という部分だそうですね。林檎の果実部は芯の部分だそうです。梨、パイナップルも同様のようです。