リハヤートのメモリーノート

リハビリテーション医が、忘備録として思いついたことをつづります

CIDP

日本神経学会総会より

脱髄疾患の病気としてCIDP (chronic inflamatory demyelinating polyneuropathy)という病気があります。Guillain-Barre症候群といって末梢神経が急速に障害されて起こる疾患がありますが、ざっくりいえば慢性的に進行する病気です。

 

最近CIDPはtypical CIDP, Atypical CIDPと大別されるようです。

atypicalの中でもMADSAM (multifocal demyelinating sensory&motor;多巣性感覚運動型), DADS (distal aquired demyelinating symmetric;遠位優位型)の2つが代表的です。MADSAM マドサムは左右非対称、DADSは遠位優位であることが特徴です。脱髄の部位が、typicalは遠位・近位に、MADSAMは多巣性、DADSは遠位に見られます。

神経根のMRIではtypicalは左右対称性に神経根の肥厚がみられますが、MADSAMは左右差を伴う肥厚を認めることがあります。

また、エコーで正中神経で神経肥厚を認めることもあります。

 

リハビリ領域の仕事が多く、神経内科領域が疎くなってしまうので、新しい情報はインプット、アウトプットしていかないといけないと思います。